【お客様】K様
【営業担当】 白石 充
【所在地】 東京都足立区
【完成引き渡し年月日】令和4年12月
【インタビュアー】白石 充
お客様=K様 白石=白
白:今日はよろしくお願いします。この度は、建て替え工事をさせていただきありがとうございました。そういえばKさんは建築士? 建築家?
K様:いやいや、建築士だよ(笑)。
白:付き合いは古いよね。大学の同級生で、Kさんが大学の帰りに車で送ってくれてたんだよね。当時は車に乗せてもらって、有難かったです(笑)。その帰りの時間でレポートの確認ができたよ。あとは他愛のない話しかしてないもんね。
K様:そうそう。ホント学生の時からの付き合い。その期間が3年ぐらいかな。ゼミが一緒になって仲良くなったていうか。
白:まじめだったからかな(笑)。
K様:(笑) そのあとの付き合いは…会うとかはなかったかな。電話ぐらいだったね。
白:そうだね。大学時代の同級生って、今も仕事で絡んだりする?
K様:たまにあるよ。同級生や先輩などに役所や現場で会ったりするよ。
白:N大の卒業生はいっぱいいるからね。
~1時間ほど同級生談義~
白:ごめんごめん。そろそろ本題にはいらなきゃ。時間だけ過ぎてくよ(笑)。家づくりのきっかけを教えてください。
K様:そうだね。白石には「家を建てたいんだけど…」って話というか、相談はしていたんだよね。ただ土地をどうしようかってタイミングぐらいだったかな。親父とおふくろが亡くなってね。
白:うん。色々大変だったよね。
K様:まあ、土地は借り物だったとはいえ、ここに元々親父の家があったんだけど、鉄骨の工場兼用の住宅だったから、更地にしてほかの場所に住むという選択肢もあったけど、両親が住んでいたこの土地を買って家を建てることが、生前には叶わなかった親孝行かなと思って、建替えようかなと思いました。
白:そうだよな。今までのご近所さんとのお付き合いとか、色々あるもんな。親孝行のためにこの場所っていうのはいいよね。昔から住んでいらっしゃる方ばっかりだしね。
K様:町内会の付き合いが濃いんだよね。住むとめちゃくちゃいい場所だよ! 急にりんごくれたり、色々ご近所さんが話しかけてくれたり。生前、親父とおふくろがちゃんといいお付き合いをしてたんだろうなって想像ができるよ。おれが玄関先に居ても当時の知り合いの方が話しかけたりしてくれたりして。特に知らない方からおふくろの話を聞いたりね。自分の知らない両親の話を聞けたりすると嬉しいよね。
白:この場所自体、交差点があったりするので挨拶をしやすい場所なんだろうね。
K様:おふくろなんかは、手先が器用だったから、近所の通りすがりの方に、物を作ってあげたりとか。それも一人ではなく何人もの人にあげてたみたい(笑)。
白:それはすごいね。昔ながらのお付合いだね。
K様:うん。あ、家の話しなきゃな(笑)。
白:そうだそうだ(笑)。って言っても、設計に関しては、Kさんにお任せだったもんね。まあ言ってしまえば、お客様側が建築のプロなんだから。工事着工前に大工の新井さんは「Kさんってこわい人ですか?」って結構ビビってたよ(笑)。
K様:あはは(笑)。いやいや、新井さんめちゃくちゃ先の先を考えて施工してくれてたよね。本当に有難かったですよ。
白:いやだって、そりゃそうだよ。お互いプロだからね。ちなみにこのお家、近くの駐車場使ってる人とか、信号待ちの人、みんなこの家の外観やシャッターの話をするんだよね。ついでに中を覗いたりしてたよ。
K様:そうそう(笑) こだわって作った。この防火シャッター。木目ってなかなかないんだよね。
白:普通のシャッターに比べると少し高かったけど、外観に溶け込んでいてカッコいいよね。やっぱり設計がKさんだからセンスいいよね。とはいえ、 “白石工務店の暖かい家”を実感してほしかったので、打合せ時に新宿のリクシルショールームの「住まいスタジオ」にいってもらったね。断熱性や気密性の違いを体感して頂きに。
K様:男二人で行ったね。でも、その住まいスタジオでは、昔の寒い家と暖かい家を比べることが出来て、とても勉強になったよ。この家も、エアコンですぐに部屋が暖まるし、しばらく暖かいからね。洗濯物も部屋干しで翌朝には乾いてるもんね。
白:それは本当に良かったです。
K様:今思い出したけど、後から考えると、近場の知り合いでも家を建ててくれる人、建てられる人はいたんだよね。高校時代の後輩、少年野球のコーチとか、建築に携わる方がね。
白:そうだったんだ。距離的には私の方が遠いのに依頼して頂いて…。感謝感謝です。
K様:うん。でも「遠いけど、白石」だったな。自分も建築の仕事をしていて、なるべく“思い通りの家づくり”を実現してくれるっていう部分で、迷わず電話したね。
白:ありがたいです。本当にありがとうございます。ただ、Kさんが自分の代わりにほぼやってくれたみたいなもんだよ。工事中、職人さんとも直接話して、納まりなんか相談に乗ってくれていたからね。私としても本当に助かりました。ちなみに住み始めてからこうしておけばよかったみたいなことはありましたか?
K様:あのね、これが全くないね。これは教えてもらった言葉なんですが、僕の建築のとらえ方って、「建築って引渡された時が完成じゃない」って認識なんです。実際、玄関の庇がうまく雨が流れなかったことがあったけど、それもしっかり伝えて直してもらえばいいだけのことですから。「依頼した→完成品を渡された」っていう感覚ではないからね。
白:庇の件は申し訳なかったです。でも、きちんと直せてよかったです。
K様:いやいや雨仕舞いだけは仕方ないからね。すぐに対応してくれたし問題ないよ。全体としては、満足度デカいですよ。寝室の扉ぐらいかな。意外にベッドが大きかったので。あとはやっぱりホコリが溜まるからルンバがいるね。これは建物には関係ないか(笑)。
白:気に入っている場所はありますか?
K様:基本的には全部いいけど…特にって言うと、階段のホールかな。親父が鉄骨を使う仕事をしていたから、鉄を使った階段にしてもらったんだけど。雰囲気いいよね。
白:そうそう。ホントにカッコいい。家具や家電もカラーを統一してるもんね。完成時にスタッフが「カッコいい、カッコいい」を連発してたよ。
K様:そうだね。家電とかも思い切ってまとめて買ったから、電気屋さんに少し安くしてもらったんだよ(笑)。
白:なるほど(笑)。最後の質問です。白石工務店と相性がいいお客様はどんな方でしょうか?
K様:そうだね…。希望がハッキリしている人。自分の建てたい家のイメージをしっかり持っている人かな。それをしっかり説明すれば、白石工務店さんが具現化してくれます。後、僕の場合、白石さんが僕のストーリーや仕事、親の代からのこと、地域やご近所さんとのことなどをしっかり理解してくれた上で、建物を一緒に建ててくれた。そこはすごくありがたかったです。
白:うれしい言葉ですね。ありがとうございます。
K様:だから、そういった家の事だけじゃなく、自分の体の状態や、ご近所のこと、含めて相談したい方がいいんじゃないかな? 白石さんからしたら大変だろうけど(笑)。
白:いやいや、でも本当にその通りですよ。
K様:難しいけどね。建築って、その中でも得手・不得手があるじゃん。
白:うんうん。あるある。建ててる最中に、難しいこと、わからないことは出てくるしね。
K様:そう、そこで苦手な分野が出た時に、お客さんのためにどれだけ調べてきてくれるか、実践してくれるかってことが大切ですね。「専門外なんで」「いや~ちょっとわかんないですね~」って言われたら、そこで終わっちゃうから。そのお客様の希望に対して、経験が無かったとしても、色々調べて一緒にどうすればいいか考えてくれればいいんだよね。
白:その通りですね。わからないのに、知ったかぶりが一番良くないですからね。ウチではみんな、大工さん含めてそういう認識でいてくれていると信じています。わからないことは、「すみません。ちょっと、次回までに調べてきます!」っていう。
K様:いや、それが大事よ。この工事に携わってくれた職人さんたちは、そういう意味でも良かった。だって、“全てに詳しい人”なんていないからね(笑)。そういう正直さというか、素直さが仕事をする上で大事だよね。
白:今後も今お話したことを大切にしていきます。ありがとうございます。以上でインタビューは終了です。本日はお忙しい中ありがとうございました。
K様:いえいえ、改めて色々話ができて面白かったよ。こちらこそありがとうございました。